■地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援
<事例 ~15~>
大阪府自動車整備振興会八尾柏原地区会・八尾柏原自動車整備協会
令和7年12月21日
<地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援>活用事例
「大阪整振 八尾柏原地区会 活性化好事例」(市民参加型の音楽イベント及びクリスマスジャズコンサートの開催)
整商連では、<地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援>活用事例の一環として、大阪府自動車整備振興会八尾柏原地区会・八尾柏原自動車整備協会(辻︊ 久仁浩会長)が令和元年より毎年開催しているクリスマスジャズコンサートを前回令和5年度に続き取材した。
また今年度は、八尾柏原自動車整備協会50周年記念として、本年度は2部制とし、午前の部では初の試みである八尾柏原地区にゆかりのある音楽サークルやダンススクールの発表の場として、市民参加型の音楽イベント「八尾柏原みんなのサウンドフェス」が開催され、その様子も取材した。
<開会までの様子>
「八尾柏原みんなのサウンドフェス&happy jaja christmas concert」は、例年通り、近鉄八尾駅から徒歩5分の八尾市立文化会館プリズムホールの大ホールで開催され、当日は八尾市民だけではなく、隣接する柏原市民も含めて、それぞれ約1,000名の方が無料招待された。
会場入口のホールから多くのてんけんくんや、マイカー点検キャンペーンのスローガンが記載された「のぼり」やポスターが掲示されており、自動車整備関連のイベントであることが強く印象付けられた。
また、午前の部、午後の部ともに、子供向けには協賛企業から提供のパズルやミニカー等、大人向けにもてんけんくんや近畿地区自動車整備連絡協議会のオリジナルキャラクターであるつなぎちゃんのイラストの入った、カー用品やタオル、衛生用品等をオリジナルバッグにて配布しており、来場者からは好評の様子であった。
エントランスの様子
<八尾柏原みんなのサウンドフェス(午前の部)の様子>
辻︊会長と地区役員の方々
開始に先立ち、地区役員の方々が、自動車整備に関するプレートをもって登壇された。
その後、辻︊会長より来場者への謝意と、この催しが7年目を迎えること、また八尾柏原整備協会が設立50周年を迎えて、なにか地域への貢献ができないかと考え、今回は市民参加型の音楽祭として、発表者、来場者、スタッフの皆がこの八尾プリズムホールのキャッチコピーである「ここにくれば誰もが輝くことができる」を実現すべく企画したという旨の開会の挨拶をされ、その後、各団体の発表へと移った。
八尾市で活動している「コーラス志紀&わらべ」の合唱
八尾市で活動している「コーラス志紀&わらべ」の合唱から始まり、「君をのせて」「ホールニューワールド」「夕焼け小焼け」また、クリスマスにちなんだ曲として、「赤鼻のトナカイ」が披露された。
八尾市を中心に活動しているダンススクール
「F・D・S PON-PON」の生徒(未就学児~小学生)によるダンス披露
2番手として、八尾市を中心に活動しているダンススクール「F・D・S PON-PON」の第一弾として、未就学児から小学生の8チームによるダンス披露が行われた。
「やお児童合唱団」の発表
3番手のやお児童合唱団は「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」、「会議は踊る」、「ビューティフルサンデー」、「信じるならば」、「虹の彼方に」及び「明日にかける橋」の6曲を披露した。
八尾市を中心に活動しているダンススクール
「F・D・S PON-PON」の生徒(中学生~)によるダンス披露
4番手はダンススクール「F・D・S PON-PON」の中学生以降の生徒によるダンス披露となった。
講師のダンスも披露された。
「徳上小夜子 with sayo‘s choir」の発表
5番手として、「徳上小夜子 with sayo‘s choir」が登壇し、「Circle of life」、「Amen」、「Joy to the world」、「ありがとう」、「ハピネス」、「Hallelujah salvation and glory」及び「OH HAPPY DAY」の合唱を披露した。
「こども河内太鼓」の発表
最後に「こども河内太鼓」が登壇し、「颯~全心全励~」と題して、八尾・柏原市周辺に伝わる伝統芸能である、河内太鼓の迫力ある演奏を行った。
このように、八尾・柏原地区にゆかりのある老若男女問わず様々な方が参加し、5つの音楽に係る団体が持ち時間の中で日ごろの練習の成果を披露するなど、地域還元として老若男女問わずに近隣住民に、普段打ち込んでいるものの発表の場を与えるというのは斬新な取り組みであり、幕間での各々のグループ代表者によるインタビューでも、発表終えたのちの活き活きとした様子が印象に残った。
<happy jaja christmas concert (午後の部)の様子>
午後の部においても、演奏開始に先立ち、地区役員の方々が自動車整備に関するプレートをもって登壇され、辻︊会長より挨拶が行われた。
まず、令和7年11月に発生した大分県佐賀関の大規模火災支援のための募金活動への協力のお願いと、自動車整備業界の近況の説明も行われた。
その中で、自動運転や電気自動車、エアコンで使用するガスの変更等、状況は日進月歩で変わっていることやOBD検査が始まったこと、ヘッドライトの検査方法の変更等を周知した。
また、日常的に使用する自動車の点検整備の重要性と整備を行う認証工場がコンビニエンスストアの数(約5万5千店)より多いこと(全国に約9万工場)などを来場者に説明した。
また、地区役員の方々が国の認証を受けた自動車整備事業者であることを証明する認証看板のパネルを掲げ、自動車に関して困ったことがあれば若草色の看板のお店へと認証工場のPRを行った。(※特定整備(両方)の認証を受けた事業者の認証標識(看板)は若草色。特定整備(分解)の認証が部分認証の場合は橙黄色)
最後に、午後の部においても、開催にあたって尽力いただいた関係者への謝意とプリズムホールの基本理念である「あなたの人生がかがやく場所」として、演者、観客、関係者すべてが輝いて帰っていただき、クリスマスを祝いたい旨を述べられた。
辻︊会長と地区役員の方々
左:八尾市の大松市長
その後は来賓の八尾市、大松桂右市長より、八尾柏原自動車整備協会が50周年を迎えたことへの祝意が伝えられ、今回のコンサートを楽しんで帰ってほしい、八尾市としても市民が芸術に気軽に触れられるように取り組んでいる、また自動車をお持ちの方、購入を検討している方は、国の認証を受けた自動車整備事業者であることを証明する若草色、もしくは橙黄色の看板のお店へと認証工場のことに触れつつ、挨拶を締めくくった。
第1部での「jaja」の演奏の様子
第2部の様子
中央左から徳上小夜子氏、氏家麻衣氏、山田尚史氏
その後は例年通り、プロジャズバンドグループ「jaja」によるコンサートが行われた。
今年度は1部・2部構成となり、1部は例年通り「jaja」の演奏、2部は歌手の氏家麻衣氏、山田尚史氏、そして午前の部でも登場した徳上小夜子氏が登壇し、「jaja」の伴奏で歌唱を披露する構成となった。
終始盛り上がりを見せ、大盛況のなか閉会した。
 
【統括】
整商連HP【自動車整備事業成功事例】で各商工組合・整備振興会の様々な取り組みを紹介しているが、自動車を全面的に打ち出したイベントが多い中、音楽イベントという一見すると自動車とは関係ないイベントを開催することで、普段自動車整備に関心が薄い層に、点検・整備の重要性を喚起するきっかけを作ることができていると、再度感じた。
また、今年度は市民参加型の部を設けることにより、普段騒音や振動等で近隣に迷惑をかけることもある自動車整備業界としての地域還元にもなっているように思われる。
募金活動も行うなど、自動車整備事業者が社会貢献活動に寄与していることも十二分にアピールできており、7年間続いていることにより、地域住民との懸け橋のような役割を果たしているように見受けられた。